ステファン・ウィルソンチームは古いシャーシを搭載したバックアップカーを準備中

ル・マン、フランス — フォードは、自動車メーカーを「レース事業に」参入させることを目的としたフォード・パフォーマンスの大規模なブランド変更の下、来年、象徴的なマスタング・マッスルカーでル・マン24時間レースに復帰する計画を立てている。

マスタングダークホースをベースにした新型レースカーの金曜日の発表は、フォードが2月に現世界チャンピオンのレッドブルと提携して2026年にF1に復帰するという発表（そして3月にはセブリングでの大騒ぎのテスト）に続いて行われた。

マスタングは来年、IMSAと世界耐久選手権の両方に少なくとも2台のマシンでGT3カテゴリーに参戦し、来年のル・マン24時間レースへの招待を獲得することを期待している。 IMSAのエントリーは、マルチマチックが運営するファクトリー・フォード・パフォーマンス・プログラムと、プロトン・コンペティションによるWECのカスタマー・プログラムとなる。

アマチュアスポーツカーレーサーでもあるフォードのCEO、ジム・ファーリー氏はAP通信に対し、マスタングは顧客チームが世界中のさまざまなGT3シリーズに参戦できるようになると語った。しかし、より重要なのは、フォードをスポーツマインドを備えたライフスタイルブランドにすることを目的として、有名なモータースポーツデザイナーのトロイ・リーによって行われたフォード・パフォーマンスの全体的なリブランディングだ、とファーリー氏は語った。

「それは、会社が独自のアイコンを見つけて再発見し、それらを強化するようなものです」とファーリー氏はAP通信に語った。「そして、このモータースポーツ活動は、熱狂的な顧客と再発見されたアイコンとを結び付けることに真剣になっています。これは会社にとって大きな転換です。これはまさに、熱狂者をマーケティングの中心に据えて強力で象徴的な車両を構築することです。」

フォードが最後にスポーツカーレースに出場したのは2019年で、チップ・ガナッシ・レーシングとの3年間のプログラムの一環として行われた。チームは2016年のル・マンで、フォードがフェラーリの6年間の連勝記録を止めてから50周年を祝うことを目的とした的を絞ったパフォーマンスでクラス優勝を果たした。

フォードは金曜日、リーがデザインしたカラーリングを施したマスタングを展示した。このカラーリングは、まもなく同社のすべてのレーシング車両に採用される、よりクリーンでシンプルな外観を示している。従来の青い楕円形で、その下に白い文字でFord Performanceと書かれていたものは、今後は単に「FP」とブランド名が付けられます。

新しいマークは、カーカラー、商品やアパレル、ディスプレイ資産、部品や付属品、広告などに使用されます。

まったく新しい 2024 マスタングダークホースをベースにし、世界中でレースできるマスタング GT3 をご紹介します。 #フォードルマン #BredToRaceFP https://t.co/KM5rewdZ5h

— フォードパフォーマンス (@FordPerformance) 2023 年 6 月 9 日

ファーリー氏は、ブランド愛好家の文化を創り出しながら、世界中のさまざまなシリーズで自動車やレースカーを消費者に販売する方法を見つけることに成功した自動車メーカーとしてポルシェを挙げた。同氏は、フォードの新たな方向性が同社の公道車やレースカーの販売、自動車教習所への関心の高まり、そしてアメリカの自動車メーカーの有力者がおしゃれでクールなブランドであると消費者に納得させる商品ラインの構築に役立つと信じている。

ファーリー氏はAP通信に対し、「我々はオフロードとオンロードで世界的なモータースポーツビジネスを構築するつもりだ」と語り、マスタングのデザインは「悪びれる余地なくアメリカ的」だと付け加えた。

彼は、レースカードライバーの中でトップのヘルメットデザイナーと考えられているリーの仕事を称賛した。

「我々は9回の試合の最初のイニングにいる。ル・マンに行くことは本当に重要だ」とファーリーは語った。「しかし、顧客の車にとっては、グラフィックを適切に作成し、あらゆるレベルで勝てるレースカーを設計し、そしてブランド名を変更して向上させるフォードパフォーマンスのレーシングブランドを設計することが非常に重要です。」

120 年ぶり… @FordMustang GT3。#BredtoRaceFP #FordLeMans pic.twitter.com/TFPEhOlTp6

— ジム・ファーリー (@jimfarley98) 2023年6月9日

同氏は、ポルシェとアストンマーティンがモータースポーツ事業をどのように構築してきたかを注視しており、フォードの方が優れていると述べた。

「我々は全く同じ方向を向いている。我々はただ彼らよりも良くなりたい、それだけだ」とファーリーは語った。「2番目は最初の敗者です。」

自身も熱心なアマチュアレーサーであるファーリー氏は、発表のためにル・マンには行かなかった。土曜日に始まるレースにはNASCARからのエントリーがあり、フォードはジョーイ・ロガーノとチーム・ペンスキーと共に現カップシリーズチャンピオンとなっている。

NASCAR「ガレージ 56」へのエントリーは、ヘンドリック・モータースポーツ、シボレー、グッドイヤーのコラボレーションであり、業界全体で広く称賛されています。ファーレーはフランスのパーティーから取り残されたように感じたが、NASCARは多くのパートナーをレースに招待し、シボレーだけの祝賀会のように思われないようにすることでこの感情を避けようとした。

@ProtonRacing が #FordMustang GT3 の最初の顧客チームであることを共有できることを嬉しく思います。 #フォードルマン #BredtoRaceFP🔥👏

*コンセプトのカラーリングのみであり、最終的なものではありません* pic.twitter.com/M6R3CgztEh

— フォードパフォーマンス (@FordPerformance) 2023 年 6 月 9 日

「彼らは右に行き、私は左に行く。NASCARのことは1年間の契約だよね？ここはガレージ56で、彼らはNASCARパーティーを開くことができるが、それは1年間のパーティーだ」とファーリーは語った。「我々はル・マンで4回完全優勝し、GTクラスでも優勝し、マスタングで戻ってくるが、それは1年契約ではない。

「それで、彼らはガレージ 56 について興奮することができます。私はそれを NASCAR のマーケティング活動と見なすところですが、私にとってそれは科学プロジェクトです」とファーリーは続けた。「私は科学プロジェクトの世界に住んでいません。私は誰もが興奮している重要な会社を構築する世界に住んでいます。そのためにはガレージ 56 をやるつもりはありません。私は勝たなければなりません」ポルシェ、アストンマーティン、フェラーリは毎年毎年続いている。」

フォードの発表は、ゼネラルモーターズが来シーズンからGT3戦略を変更し、工場出荷時のコルベットプログラムを終了したことに続いて行われた。フォードとは異なり、（キャデラックブランドで）IMSAグランドツーリングプロトタイプ部門に参加しているGMは、2024年にコルベットのカスタマーモデルに完全に移行する予定である（IMSA GTD Proカテゴリーでの一部の工場サポートあり）。